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旅する気分で学ぶ中国語コラム【第二弾】 ―中国旅行クリエイター 一騎さんとのコラボ連載―
第二弾:スマホだけで北京観光はできる?
第一弾「現金だけで北京観光はできる?」で
「気合いと現金だけでの旅は、なかなかハード……!」
という現実を実感された一騎さん。
では、ここで次なる疑問です。
「スマホだけで北京観光はできる?」
実は今の中国では、支払いはもちろん、移動、入場チケットの購入、
さらには注文や予約まで――
あらゆる場面でスマホが大活躍します。
財布を持たず、ポケットにはスマホひとつ。
そんな身軽なスタイルで、北京の街を自由に観光することは本当に可能なのでしょうか?
一騎さんが“スマホだけ”で過ごした一日。その挑戦の行方を、ぜひ動画でのぞいてみてください!
場面1:哈啰单车
最初に一騎さんはブルーの“哈啰单车”(シェアサイクル)を利用しましたね。
※“哈啰单车”は中国の大手シェアサイクルサービスの一つ。英語だとHelloBikeと言われます(“哈啰”(Hā luó aluo)は英語のHelloの意味で使われる中国語の表現です。
中国語では、このように外国語の発音に似た音の漢字を使った当て字が使われることが度々あります)。
“单车”はいろんな場面に登場します。
★ それでは、自電車と関わるいくつの表現をおさらいしましょう。
1.骑自行车
qí zì xíng chē
(自転車に乗る)
2.用单车
yòng hā lóu dān chē
(自転車を使う)
3.用共享单车需要用微信扫码
yòng gòngxiǎng dān chē xū yào yòng wēi xìn sǎo mǎ
(シェア自転車を使うには、WeChatでQRコードをスキャンする必要があります。)
“哈啰单车”は、こんなところでも使われています。
さあ、ここはどんな場所でしょうか。
正解は、大学のキャンパス内です!
中国の大学はとにかく広大。教室から食堂への移動すら一苦労な学生さんたちにとって、この青いシェアサイクルは欠かせない相棒となっています。
ちなみに、中国語で自転車といえば“自行车”が一般的ですが、なぜこのサービスでは“单车”という言葉が使われているのでしょうか?
実は“单车”は、もともと中国南部で親しまれてきた呼び方です。従来の呼称よりも響きがスタイリッシュで、アプリ画面での収まりも良いといった点も相まって、“共享单车”という名称で中国全土に広く定着しました。
場面2:吹糖人 chuī tángrén (飴細工を吹く)
一騎さんが前門(天安門広場の前方にある歴史的なエリア)の商店街を歩いていたときに出会ったワンシーンです。
中国語では“吹糖人”と呼ばれ、屋台で見られる、息を吹きながら作る飴細工の伝統芸。
お祭りや観光地、古い町並みの商店街などでよく見かける、子どもたちに大人気の懐かしい屋台芸です。
ちなみに屋台の支払いも、もちろんQRコード決済。
屋台には「非物質文化遺産」(日本の「無形文化遺産」にあたる言葉)と書いてありますね。
場面3:街头艺人 jiētóu yìrén (ストリートミュージシャン/大道芸人)
地下鉄の入口で中国の弦楽器を弾いていたお爺さん。
かつては小銭を入れて応援していましたが、今やチップもスマホのQR決済に対応しています。
時代はすっかりデジタルです。
場面4:滴滴叫车 Dīdī jiàochē (DiDiで配車を依頼する)
前回は現金でタクシーに乗ろうと歩き回ったものの、流しのタクシーはなかなか捕まらず、気づけば地下鉄までたどり着いた一騎さん。
ところが今回は、スマホひとつでわずか10秒。あっさりタクシーを呼べてしまいました。
そんな一騎さんが使ったのが、中国のタクシー配車アプリ・滴滴(DiDi)です。
それでは、一騎さんが実際に使った“滴滴”でのタクシーの呼び方を、一緒に見ていきましょう!
こちらは、実際に使っていたスマホの「滴滴」アプリの画面です。
一見すると似たような単語がたくさん並んでいますが、それぞれにきちんとした違いがあります。
ここからは、これらの言葉がどんな意味なのか、一つずつ見ていきましょう。
| 中国語 |
日本語訳 |
| 滴滴特快 / 优先派,更快走 |
DiDi 特快 / 優先配車でより早く出 |
| 滴滴快車 / 快速应答 |
DiDi 快車 / 迅速対応 |
| 特惠快车 |
お得な快車 |
| 六座专车 / 最快 6 分钟上车 |
6人乗り専用車 / 最短 6 分で乗車 |
| 滴滴专车 / 高端车型,品质服务 |
DiDi 専用車 / 高級車・高品質サービス |
| 拼车 |
相乗り |
| 滴滴小巴 / 站点拼车更便宜 |
DiDi ミニバス / 停留所相乗りでより安い |
| 特价拼车 |
特価相乗り |
| 预约出发 |
予約出発 |
| 帮人叫车 |
代理配車 |
このように滴滴にはニーズと予算に応じて様々なタクシーの呼び方があります。
滴滴を使いこなせるようになると中国旅行が格段と便利になるので、ぜひ勉強してみてください。
滴滴の詳しい使い方はネット上で調べれば多くの情報がたくさん出てくるはずです。
ちなみに、一騎さんの場合、滴滴のアプリをスマホに入れるのではなく、基本的には中国のQRコード決済アプリであるAlipayやWeChatの中のミニアプリで滴滴を開いて使っているそうです。
また、表の通り様々な呼び方がありますが、一騎さんは普通にタクシーを使いたいというだけであれば、基本的には一番安い「特惠快车」を使っているそうです。
また、状況によっては、少し高いけどより早く配車できる「滴滴快車」、もっと急いでいれば「滴滴特快」を使うこともあるそうですよ。
いかがでしたか。実際のご旅行の場面を思い浮かべながら、ぜひ活用してみてください。
一騎さんは中国のスマホ決済(Alipay・WeChatPay)の登録方法も解説してくれているので、中国に行く予定のある方はぜひこの動画を参考に登録してみてくださいね!
🐼一騎さんから一言:
中国ではスマホ決済がほぼどこでも・なんでも普及していることから、この動画はある種パンチが弱いものになってしまいました笑。
でも、そんな現実を再認識して可視化する良いチャレンジ。
第一弾「現金だけで北京観光はできる?」で中国人の友達が7年くらい現金を全く持っていないと言っていたのが納得できる普及具合でした。
この動画の中で自分が特に好きなのは、北京中心部の小さな湖で泳ぐ人たちです。
外なのに水泳帽をかぶってクロールとかをしているのが日本人的には謎すぎて面白いです。
中国では大都市の大きな河川なのに水泳帽をかぶって泳いでいるおじさんを見かけることが度々あって、いつもすごく不思議です笑(日本で言うと、隅田川や荒川を水泳帽のおじさんが泳いでいるイメージ)。
最後に、滴滴の解説を金先生にしてもらいましたが、「拼车」(相乗り/乗合タクシー)というのは、少し上級者な中国旅行をする上ではとても重要な単語なので覚えておくと便利です。
滴滴では「拼车」をしたことはないんですが、中国で田舎を旅行しようとすると、ローカルな「拼车」(乗合タクシー)を使う場面は結構あります。
ドライバーさんに「这是拼车吗?」(これは乗合タクシーですか?)と聞いたり、他の旅行者に「我们可以一起拼车吗?」(一緒に乗合タクシーしない?)と誘ってみたりと、中国旅行上級者には絶対に必要な言葉です。
自分は先日も四川省の田舎で滴滴のタクシーが捕まらなかった時に、同じく困っていたおじさんに、一緒に「拼车」しないかと誘われたりしました。
🖋️ 今回のコラム執筆:金先生
プロフィール:
中国ハルビン市出身。北京師範大学日本語学科を卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。 ハオ中国語アカデミーにて、新宿校の教務主任、飯田橋校のマネージャーを歴任し、現在は本部にて教材開発の主軸を担う。長年、通訳案内士試験の二次面接指導に携わり、多くの受講生を合格へと導いてきた指導のエキスパート。
【金先生からのメッセージ】
「一騎さんの動画は、現地の空気感や『今の中国』のリアルな姿がダイレクトに伝わってきて、私も一気に引き込まれてしまいました!実は2026年3月に北京へ行ったばかりなのですが、スマホひとつで完結する街の進化には、あらためて驚かされました。今回のコラムでは、動画の臨場感に合わせて、私が現地で再確認した『最新の生きた中国語』をセレクトしています。一騎さんの素晴らしい映像と一緒に、教科書にはないワクワクする中国語をぜひマスターしましょう!」
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